【戸田建設・村田製作所】熱ストレスをリアルタイム監視 作業者モニタリングシステム販売へ | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【戸田建設・村田製作所】熱ストレスをリアルタイム監視 作業者モニタリングシステム販売へ

 戸田建設と村田製作所は、 2018年8月から改良を進めてきた建設作業者の生体情報や周囲環境 (作業環境)をヘルメット取り付け型センサーデバイスでリアルタイムに監視する 「作業者安全モニタリングシステム」 を共同で開発し、 販売を開始した。

センサーデバイス(右・外部環境情報測定部、左・生体情報測定部)をヘルメットに装着した状態

 システムは、センサー技術とIoT(モノのインターネット)を活用し、作業者の生体情報と作業環境をリアルタイムに収集することで熱ストレスを把握する。計測した数値をクラウド上で解析し、アラートを送信することで、現場監督者が適切に作業者の健康管理を行うことができる。
 システムは、センサーデバイス、ゲートウェー、クラウドで構成。センサーデバイスは、既存のヘルメットの内バンドに装着する生体情報測定部と、ヘルメット後部に装着する外部環境情報測定部(バッテリーも内蔵)で構成している。生体情報測定部は、脈拍や活動量(加速度)、外部環境情報測定部は、温度、湿度を測定する。測定したデータは特定小電力無線を利用してゲートウェーに送信される。
 ゲートウェーは、センサーデバイスからのデータを受信・集約し、クラウドに送信する。クラウドは、ゲートウェーを介して送られたデータを独自のアルゴリズムで解析し、作業者が危険な状態の前段階であると判断された場合には、アラートを送信する。
 システムの導入費用は、センサーデバイスを含めたハードウェア費用とクラウドサービスの利用料となる。導入を検討する場合は、村田製作所のスタッフが顧客の使用する現地に赴き、トライアル導入セット(稼働テスト用として準備)を使って、建築物の構造・高さの確認、電波環境の測定などを行い、導入費用を見積もる。

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