【東芝・NEDO】複数の自立型移動ロボを共通システムで 運用インターフェースの仕様を策定 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【東芝・NEDO】複数の自立型移動ロボを共通システムで 運用インターフェースの仕様を策定

 東芝と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、他社メーカーの複数の自律型移動ロボットを共通のシステムで運用できるようにするインターフェース「AMR-IF」の仕様を策定した。操作端末のソフトウェアのサンプルをオープンソースソフトウェアとして3月30日から公開した。今後、国際標準化を目指す。

国際ロボット展に出展した3台の移動ロボット

 製造・物流現場や公共施設では、搬送や警備、清掃などの業務で自律型移動ロボットが普及してきており、建設現場でも搬送や清掃などで自律型移動ロボットを導入するケースが増えつつある。ただ、各メーカーが上位システムの運行管理システムをそれぞれ開発、独自のインターフェースで移動ロボットと接続しており、メーカーの異なるロボットを導入する場合には運行管理システムを開発し直す必要があった。複数メーカー、複数種類の移動ロボットを同じ運行管理システムに接続することもできず、ロボット導入時の大きな障害となっていた。
 今回、NEDOの「ロボット活用型市場化適用技術開発プロジェクト」の一環で、移動ロボットと運行管理システムとの相互接続手順を定めた移動ロボットインターフェースとなる「AMR-IF」の仕様をまとめた。メーカーや種類が異なる複数の移動ロボットを使って、効率的な移動経路の策定やデッドロック回避などを行う運用管理システムを構築できるようになる。
 2019年12月に開催された「国際ロボット展2019」のNEDOブースで、THK、セック、パナソニックとともに、今回公開したGUIソフトウェアを使ってメーカー・種類が違う3台が連携するデモンストレーションを実施し、上位システムで異なるメーカーのロボットを管理できることを実証した。

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