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【従来の課題を改善】不二窯業の外壁改修「FST工法」 開発までの道のりと今後の展開とは

最終更新 | 2020/05/22 16:24

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 不二窯業(東京都中央区、松本康之社長)が普及を推進するFST工法は、建築物の外壁改修において、従来のアンカーピンニング工法にあるいくつもの課題を改善すべく開発された。課題は「騒音や振動が大きい」「粉塵により発生する第三者への環境問題」「多層空隙に接着剤を注入し切れず、剥離を防げないことがあった」などだった。開発と改善のポイントと今後の展開について聞いた。

透明の模型を使用し、多層浮きに樹脂を注入。従来工法では不可能な0.1mmの空隙でも確実な注入が可能


 建築物の外壁は、竣工してから長い年月が経つと、躯体との間に複合的要因により空隙が生じてしまう場合がある。空隙を放置しておくと、タイルや仕上材が落下し、第三者災害の危険性があるため、国土交通省によって一定期間ごとに点検するよう定められている。補修では、外壁に小さな穴を開けて細いノズルを空隙内に挿入し、エポキシ樹脂(接着剤)を充填した後、穴にピンを挿入して固定する。この点では、FST工法も従来工法を踏襲している。

 従来工法の第1の課題で騒音や振動が大きい点については、従来工法が振動ドリルを使用していることから生じている。室外騒音100dB、室内騒音80dB程度が発生すれば、居ながら工事など現実的ではない。そこでFST工法は、ドリルを見直し、先端にダイヤモンドビットを配して、振動ではなく摩擦力で外壁に穴を開けるよう改良した。この改良で、室内騒音を60dB以下に低減でき、老人ホーム、学校、ホテルなどでも居ながら施工が可能な優位性を得ている。

 第2の課題は削孔の際、発生する粉塵で「窓を開けられない、洗濯物を干せない」など第三者に対し不便を強いてしまう。FST工法は、ドリルの刃先にスリットを設け、そこから冷却剤(水とアルコールの混合液)を吐出して、摩擦熱を冷却するとともに粉塵を洗い落とし、同時にドリルに吸引装置を備えて回収、これで無粉塵を達成した。

FST工法の特殊ドリル


 第3の課題は、不二窯業が特に重大と考えるものだった。従来工法では、外壁に開けた穴から接着剤を注入する際、空隙に穴開け時の粉塵が詰まっていたり、穴の中の空気が接着剤を押し返したりするなどの不都合で接着剤を空隙に充填しきれないことがあった。

 建築物の外壁で、空隙が発生しうる個所はいくつもある。例えばRC造では躯体、下地、張付モルタル、タイルなどがあり、剥離した場合、多層の空隙が存在する。すべての空隙に接着剤を充填しなければ、外壁が剥落して安全面に問題が残る。

 FST工法では、粉塵の発生をドリルによって抑えつつ、ノズルを細く挿入深さを調整しやすい構造に改めた。ノズルが細いと、接着剤が空気で押し返されず充填される。また深さの異なる空隙がいくつあっても、挿入深さを調整して、多層の空隙に接着剤を注入可能とした。従来工法では不可能な0.1mmの空隙でも確実な注入ができる。さらに事前調査を実施して、専用の内視鏡を入れて空隙などの不具合を報告書により作成し、確実性・信頼性を高める。

特殊ドリルによる削孔


 施工品質を標準化するため、FST工工業会に入会しライセンス制を導入し資格取得者には定期的に講習を受けさせる。生産物賠償責任保険による10年補償も備えている。

 不二窯業の清水真人専務取締役は、FST工法について「ピンの頭の焼き付け塗装、頭の形状改良で仕上がりを美しくしたこともあり、歴史ある建築物の外観の美観を保ちながら改修できる強みが注目されている」とした上で「FST工法は国土交通省認定のNETIS(新技術情報提供システム)を取得し、4月時点で117社がFST工業会に入会している。これを2023年までに150社程度に増やしたい。特にFST工法が公共物件でスペックされた際に、各市町村などでスムーズに施工できる体制としておくため、まだ会員不在の自治体において入会促進を図りたい」と、同工法の現状とこれからの展望を説明した。

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