【活気あるまちに】亀岡市が駅南まちづくり構想策定 歴史・文化的資産を活用した内容とは? | 建設通信新聞Digital

4月23日 火曜日

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【活気あるまちに】亀岡市が駅南まちづくり構想策定 歴史・文化的資産を活用した内容とは?

 京都府亀岡市は、JR亀岡駅南周辺地区のまちなみ・まちづくり構想を策定した。亀岡駅エントランスエリアではロータリーや駅前通りの改修、歩道拡幅などにより駅前と城下町エリアをつなぐ活気のある中心市街地を目指す。城下町エリアでは歴史的・文化的資産の保全・活用を図るとともに、休憩場所の強化などで生活と観光が共存するまちづくりを進める。市は今後、構想の実現させるため、官民協働で事業に取り組む。

城下町エリアの歴史的なまちなみ


 構想の対象となるのは、JR山陰本線亀岡駅の南側地区の約110ha。現在、駅前エリアには大型商業施設や個人商店が立ち並んでおり、市の中心市街地として機能している。また、地区の中央には丹波亀山城址、その南には城下町が広がっている。

 構想では▽まちなかに人があふれ活気のあるまちづくり▽長い歴史と伝統を持つ「亀岡祭山鉾行事」と地域の貴重な歴史的資産を後世につなぐまちづくり▽生活と観光のバランスに留意し、地域への愛着と誇りを高めるまちづくり▽地域の皆さんとともに進めるまちづくり–を基本方針に設定する。

 この方針を実現するための施策として、亀岡駅エントランスエリアで、駅周辺道路を含めた交通体系の見直しや駅前ロータリーの改修などによって自家用車とバスの混雑状況を改善し、利用者の便益向上を図るとともに、民有地の土地活用を促進する。

 また、駅前通りは駅から城下町エリアにつながるシンボルロードとして改修し、市の玄関口にふさわしい街路景観づくりを目指す。そのほか、南郷公園・南郷池種変の遊歩道の改修や歩道舗装改良、栽桝の改修により歩きやすい空間づくりを進める。

 城下町エリアでは、山鉾や町割、惣構、町家、寺社など地域に数多く残る歴史・文化資産を後世に継承するため、伝統的建造物群保存地区の指定や歴史まちづくり法などによる面的な保全・活用策を検討する。また、良好な都市景観を創出する電線類の地中化、文化理療館や亀山城址など地域資源の観光資源化、簡易児童遊園の改修や空き地の利活用などによる憩い・休憩場所の強化を図る。
 構想策定業務はアプル総合計画事務所が担当した。

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