【学生と社会人の出会いの場】土木で働く"リアル"を伝えるJobカフェ オンラインで開催 | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

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【学生と社会人の出会いの場】土木で働く”リアル”を伝えるJobカフェ オンラインで開催

 土木を学ぶ学生に、土木分野のさまざまな職種で働く社会人が「仕事のリアル」をありのままに伝える『Jobカフェ』が20日、ウェブ会議システムのZOOMを使ったオンライン形式で開かれた。国土交通省、JR東日本、首都高速道路会社、NEXCO東日本、オリエンタルコンサルタンツ、清水建設、IHIインフラ建設の7者から社会人が講師として参加。発注者、設計者、施工者それぞれの立場から仕事の具体的な内容と特徴、自らが感じるやりがいや魅力などを説明するとともに、学部1~3年生や修士課程など40人を超える学生からのチャットでの質問にもリアルタイムに答えた。

 土木を専攻する学生有志でつくる「Doboku Lab」と、その呼び掛けに応じてオンラインサロン建コンアップデート研究所、土木学会若手パワーアップ小委員会、日本橋梁建設協会みかんプロジェクトが主催した。

 はじめに建コンアップデート研究所の伊藤昌明代表が「土木業界の基本構造」と題して開催趣旨を説明した。この中で「学生時代に社会人と交流したり施工現場を体験する機会は少ない。就活活動も半年程度で職種ごとのやりがいや役割の違いも十分理解できず、本当に知りたい“働くリアル”の光と闇を感じ取れない。そのため、土木で働く醍醐味を理解することなく他業界へ就職したり、入社後ミスマッチとなって早期退職してしまう」と、土木就活を取り巻く課題を指摘。「学部1、2年の時期から社会とつながり、時に就業体験を通じて土木で働く醍醐味を感じ取る。土木の真の魅力に惹かれ土木の世界に飛び込んでくる。そんな学生と社会人の出会いの場をつくりたい」とJobカフェに寄せる思いを語った。

 各職種からのプレゼンテーション後、学生からの質問を踏まえたパネルディスカッションも行われ、特にコロナ禍による変化や影響では、実施が困難と思われていた土木の分野でも一気にテレワークが普及したことや、就活ではウェブ面接によって地域の偏在が減少し学生にとってチャンスがより広がったことも指摘された。

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