JR東日本は、3月に開業した高輪ゲートウェイ駅でロボット活用の実証実験を7月から順次開始する。消毒作業ロボット(自立移動型)やパーソナルモビリティーなどを活用し、2024年度のまちびらきを予定している品川開発プロジェクト(第I期)に導入する。
実証実験するロボットは、消毒作業ロボット、自動搬送ロボット、パーソナルモビリティーだ。消毒作業ロボットは高輪ゲートウェイ駅の通常非公開のエリア、自動搬送ロボットとパーソナルモビリティーは品川開発プロジェクト(第I期)のまちづくり共創拠点で実験する。
消毒作業ロボットは、複数センサーを組み合わせて人や障害物を避けながら走行する。手すりやベンチなど利用者の手に触れる場所を重点的に、消毒剤を霧状に噴霧して消毒作業する。清掃するルートを事前にティーチングすることで、清掃ルートを作成できる。
搬送ロボットは、手荷物搬送と軽食・飲料搬送を非接触で提供する。将来的には、オフィスの執務スペースや公園などの屋外空間で飲食を楽しむ環境づくり、開発エリア内の物流への活用を目指す。
パーソナルモビリティーは「移動すること自体が楽しい」体験を提供する。3輪型の立ち乗りタイプは、エリア内を心地よく移動できるサービスを目指す。車いすタイプは、障害物を検知すると減速または停止する自動停止機能を装備している。
総延べ約85万㎡に及ぶ品川開発プロジェクトは4街区に分けて開発する計画で、10月に3街区から順次着工し、25年3月の完成を目指す。