東京都は14日、港区の東京ポートシティ竹芝オフィスタワーで「都市型複合施設のニューノーマル実現に向けた実証実験」を開始した。17日までの4日間、新型コロナウイルス感染症対策や少子高齢化に対応した業務の自動化・効率化など、社会課題の解決が期待されているロボットの活用を実証する。
事業は、東京都が実施している「Tokyo Robot Collection」の一環。都の課題解決に向けたサービスロボットの実証実験を通して、新しい社会実装モデルを展示して将来のまちの姿やそれを支える技術を発信することが狙い。
同日開業した施設の3階フロアでは、案内や搬送、発熱検知などの機能を持つロボットなどが自立移動しつつ、試験的に業務を実施していた。
開業するポートシティは、東急不動産と鹿島による複合開発事業。オフィスと住宅の2棟で構成する総延べ約20万㎡の施設を整備する。本社ビルを竹芝に移転するソフトバンクと共同で、スマートシティーのモデルケースを構築する。
実証フィールドの提供者として出席した東急不動産都市事業ユニット都市事業本部スマートシティ推進室の渡邉聡課長補佐は「ロボットが実装に近づいたら、ロボットから得られたデータと実装済みのデバイスからのデータを組み合わせて、よりよい課題解決策が打ち出せるかなどを検証していきたい」と語った。