【関東地整】「技術者スピリッツ」第100話記念座談会 人材確保や職場改善を語り合う | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

公式ブログ

【関東地整】「技術者スピリッツ」第100話記念座談会 人材確保や職場改善を語り合う

右側中央から時計回りに大西局長、谷さん、加邉調整官、阿部さん、花輪さん、古賀さん、大賀さん、三浦さん

 関東地方整備局がホームページ上で展開する、現場で働く技術者にスポットを当てた建設業の魅力発信コーナー「技術者スピリッツ」。“第100話”到達を記念し、21日にさいたま新都心合同庁舎2号館(さいたま市)で座談会を開いた。これまでに掲載された技術者106人中6人(うち3人女性)と大西亘局長が、若い人が建設業に入るためのアイデア、若い人に伝えたい現場の魅力などについて意見を交わした。 参加した技術者は、大林組の三浦桂子さん、岩澤建設(栃木県足利市)の大賀祐樹さん、湯澤工業(山梨県南アルプス市)の花輪紘正さん、岩崎工業(群馬県太田市)の谷遼太さん、ケイワールド日清(さいたま市)の古賀莉紗さん、阿部工務店(栃木県日光市)の阿部路代さん。加邉良徳企画部技術開発調整官が進行を務めた。
 これからの建設業の人材確保について谷さんは「小さいころから重機が大好きだった」のが建設業に入ったきっかけだったとし、「小中学生向けの現場見学会を多めに開き、建設業はこうだと見せつけるのがよい」と提案した。
 花輪さんは、自身が出た専門学校の状況を「土木のクラスの3分の1しか建設業に行かなかった」と紹介し、「せっかく学んだのだから建設業をやってみようとアピールする紙を送ったらいいかな」と述べた。
 古賀さんは「国の女性技術者の登用を促すモデル工事の現場では女性用のトイレや更衣室を付けてもらえたが、市町村の工事はトイレも水道もないのがほとんど」とし、女性を増やすには自治体への普及が必要と指摘した。
 若い人に伝えたい現場の魅力について三浦さんは、「作った高速道路が開通した後、みなさんが使ってくれていることがうれしくて感動した」とし、「多くの人とコミュニケーションをとりながら仕事をしていくのが楽しい」と語った。
 大賀さんは「年齢層が高い人が多い業界だが、その人たちが退職してきて若い人が第一線で働くことが多くなると感じている。自分の思っていることややり方をアピールできる」と、今がチャンスであるとした。
 建設業界の課題について阿部さんは「昨年ごろから余裕工期が設定されており、受注者側が週休2日分を取る分、工期を長くしてよいとあるが、その部分も経費でみてほしい。そういったものが整ってからの週休2日制では」と求めた。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら