【釜無川河川敷に新年メッセージ】最先端技術で未来の担い手にPR! 湯澤工業らが連携 | 建設通信新聞Digital

5月1日 水曜日

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【釜無川河川敷に新年メッセージ】最先端技術で未来の担い手にPR! 湯澤工業らが連携

 湯澤工業(山梨県南アルプス市)は20、21の両日、山梨県中央市の釜無川河川敷で、MC(マシンコントロール)バックホウなどを使い、新年メッセージ「2022 POWER」を大地に刻んだ。業界PRなどを目的に前年度に続き実施したプロジェクトで、今回は遠隔操作技術を投入した。施工の様子は動画配信サイト「ユーチューブ」を使って未来の担い手となる地元工業高校の生徒などにもライブ配信した。個のネットワークを生かし、地域から最先端技術を披露した。 発起人の同社の湯沢信常務はプロジェクトの協力者に感謝の意を表した後、「『楽しい』『楽』などのキーワードがいままでの建設業には少なかった。活動を通じて建設業が新たな価値を提供することや、遊び心を出していくことが重要だ。土木を少しでも良いと思ってもらうきっかにしたい」と狙いを語った。

ライブ配信する湯沢常務(中央)と角技術顧問(右)


 遠隔操作技術などで協力するカナモトの角和樹営業統括本部ニュープロダクツ室技術顧問(富士建専務)は、「遠隔操作技術は、災害発生時に被災していない地域から応援できる可能性がある。操縦装置はワンボックスカーなどで持ち運びできる。建設業のリモート化に貢献したい」と話した。

 建設DX(デジタルトランスフォーメーション)のコンサルタントなどを手掛けるyasstyle(愛知県豊川市)の松尾泰晴代表や正治組(静岡県伊豆の国市)の大矢洋平土木部長なども協力し、施工現場をライブ配信した。山梨県立青洲高等学校土木工学科の1年生約30人は生徒自らが希望し、直接見学した。

 遠隔操作技術はカナモトと富士建が開発中の「KanaTouch(カナタッチ)」を導入した。後付けで遠隔操作が可能になるシステムで、実機の音や傾斜、振動などを遠隔地にある操縦装置上で再現する機能を持つ。よりリアルな操作体験を追求している。初日は現場から少し離れた工事事務所から、2日目は佐賀県から遠隔操作した。

ワンボックスカー内に設置した遠隔操縦装置


 メッセージの作成は全国各地で展開したい考えで、現在、賛同する企業を募集している。既に複数社が実施する方向で調整しており、2021年度内を活動期間にさらなる拡大を目指している。文字の大きさは1文字当たり縦約12m、横約5m。全体は縦横各約30m。

 関東地方整備局の甲府河川国道事務所が協力し、釜無川の直轄管理区域の一部をフィールドとして提供している。国交省本省もICT施工や河川管理の手続きなどで協力している。

ICT建機を使って施工




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