【開業へ向け着実に準備進む】北陸新幹線 小松駅など5駅の駅舎新築工事が続々と着工 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【開業へ向け着実に準備進む】北陸新幹線 小松駅など5駅の駅舎新築工事が続々と着工

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、10月から11月にかけて北陸新幹線の駅舎新築工事に相次いで着手している。石川県小松市の小松駅から福井県越前市の南越(仮称)駅までの5駅の工事を始めており、2022年夏から秋ごろに完成させる見込みで、開業に向けた準備を着実に進めている。

 北陸新幹線(金沢~敦賀)間では、小松駅と加賀温泉駅(石川県加賀市)、芦原温泉駅(福井県あわら市)、福井駅(福井市)、南越(仮称)駅の5駅を新設する。5駅は工事に着手しており、敦賀駅は着工に向けて関係機関と調整中だ。

 小松駅の外観は雪をまとった霊峰・白山の山並みを表現。立体的・多面的に構成したデザインで、小松市の歴史と未来を融合するイメージとなっている。規模は駅本屋S造平屋建て2280㎡、旅客上屋同6620㎡。施工は奥村組・トーケン・中東JVが担当する。

小松駅


 加賀温泉駅は温泉郷の風情と城下町の歴史を感じさせることに配慮。コンコースは加賀の赤瓦を採用、柱も県産木材を使用している。規模は駅本屋S造平屋建て2300㎡、旅客上屋同9900㎡。施工は大林組・名工建設・宮地組JV。

加賀温泉駅


 芦原温泉駅は全体を落ち着いた色と木調で仕上げ、趣のある和を強調したイメージは、あわら温泉の癒やしと旅情を表現している。規模は駅本屋S造平屋建て1930㎡、旅客上屋同6610㎡、熊谷組・砺波工業・坂川建設JVが施工する。

芦原温泉駅


 福井駅のコンコースは県産木材や和紙を使用した格調高く、重厚な和の空間をイメージ。ホームも天井のルーバーと床の木調タイルによってくつろぎを演出するなど、福井の悠久の歴史が感じられるシンボルゲートを目指している。規模は駅本屋S造平屋建て3100㎡、旅客上屋同6300㎡。施工は前田建設工業・アイサワ工業・前田産業JV。

福井駅


 南越(仮称)駅は、ホームに格子戸や白壁をあしらったデザインが採用されているほか、コンコース中央部天井には越前和紙の「流し漉き」を表現した和紙照明も設置されている。規模は駅本屋S造平屋建て2650㎡、旅客上屋同9830㎡。施工は飛島建設・本間組・関組JV。

南越(仮称)駅


 敦賀駅は海の豊かな自然や波のきらめきが感じられる駅として、コンコース天井は北前船の帆をイメージした浮遊感のあるデザインとなる。規模は駅本屋S造2階建て延べ約1万2080㎡、旅客上屋S造平屋建て約1万2650㎡、東口棟S造2階建て延べ約1220㎡。施工は鹿島・竹中土木・前田産業JV。

敦賀駅

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