【深化する関西の建設ICT】わが社のBIM/CIM/ICTプロジェクト最前線〈8〉 | 建設通信新聞Digital

5月14日 火曜日

B・C・I 未来図

【深化する関西の建設ICT】わが社のBIM/CIM/ICTプロジェクト最前線〈8〉

 建設ICTの取り組みは多岐にわたる。3次元モデルデータなどの活用による業務効率化や生産性向上は通過点であり、最終的に目指すのは調査から設計、施工、維持管理をつなぐ一貫したデータ連携の流れだ。建築設計事務所、ゼネコン、建設コンサルタントの計36社の最新事例から、建設ICTのトレンドを読む。

◆ライト工業/渦森台地区3工区斜面対策工事/3次元計測技術で効率化

 地上型3次元レーザースキャナーを活用して吹付法枠工の出来形測量を行う。斜面上で巻尺を利用して法枠長、法面積を直接計測する従来手法が、3次元計測技術を利用して、パソコン内に再現した3次元点群データの解析業務に置き換わるため、安全性の向上、施工管理の効率化、現場業務の再配分が可能になり業務効率が上がる。現場を展開していく中で実務を通じてノウハウを蓄積し、さらなる働き方改革につなげていきたい。
 (福岡聡司/渦森台地区3工区作業所作業所長)





◆エイト日本技術開発/空間情報取得技術の開発/要求事項の多様化に対応

点群から作成した既設橋梁モデル

 BIM/CIMの適用範囲は急速に拡大しつつあり、その基盤となる空間情報取得に対する要求事項も多様化してきている。当社では、多種の計測機器(UAV、AUV:水中自律型計測機、地上固定型、可搬型)、計測方法(レーザ、写真)、表現方法(点群、サーフェス、ソリッド)を駆使して、場所・精度・工程・利用方法等の要求事項に応じた空間情報取得技術の開発、及び標準化を進めており、BIM/CIMを用いた成果品質、生産性向上を目指している。
(田中栄吾/技術本部CIM推進室室長)





◆オリエンタルコンサルタンツ/BIM/CIM活用を高度化/維持管理までシームレスにつなぐ

4車化完成形イメージ

 弊社はECI方式を採用する事業においても、BIM/CIMの活用を高度化することにより、フロントローディング効果を最大限に発揮し、コンカレントエンジニアリングを効率的に遂行している。さらにBIM/CIMをデジタル情報基盤とし、計画段階から維持管理段階まで事業全体のマネジメントをシームレスに繋ぐことで、各建設プロセスの効率化、高度化の推進に取り組んでいる。
 (今村博行/関西支社副支社長)







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