JR東海は24日、愛知県春日井市のリニア中央新幹線「坂下非常口」新設工事の現場を報道関係者に公開した。坂下非常口は中央新幹線第一中京圏トンネルを掘るシールドマシンの発進立坑になる。
同工事は、前田建設工業の施工で2017年5月26日に着工、10月29日に中京圏の都市部の非常口として初めて完成した。
ニューマチックケーソン工法を採用し、地表面から深さ84.5mを掘削した。外径36.9m。底面の鉄筋コンクリートの厚さは5.6m。工事場所は同市坂下町。
現在はシールドトンネル掘削に向けた準備工事が進んでいる。トンネル外径は14m、シールド発進口の口径は16.3m。
坂下非常口から神領非常口を経由し、勝川非常口までの長さ10.1㎞を掘削する第一中京圏トンネル(坂下西工区)は21年12月ごろから始まる予定。掘削完了は25年度の見通し。施工は安藤ハザマ・不動テトラ・福田組JJVが担当する。