【名古屋駅周辺まちづくり/リニアに併せ機能強化】東西に広場整備 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【名古屋駅周辺まちづくり/リニアに併せ機能強化】東西に広場整備

 名古屋市は、リニア中央新幹線(品川~名古屋間)開業に向けた名古屋駅周辺まちづくりの現況をまとめ、公表した。駅東側(桜通口)と西側(太閤口)の駅前広場整備、ささしまライブ24地区・名駅南地区へのアクセス改善、新たな路面公共交通システム(SRT)の検討など、主な関連事業の2021年度予算や今後の進め方を示した。



整備イメージ



 市はリニア開業に併せ、名古屋駅のターミナル機能を強化するため、駅周辺のリニューアルを進める。21年度は▽駅前広場再整備の検討、設計、工事などに12億4700万円▽リニア駅周辺の面的整備の検討に2600万円▽ささしまライブ24地区・名駅南地区へのアクセス改善などに2634万円▽ささしまライブ24地区整備に29億9357万円▽柳橋界隈等の地域資源を生かしたまちづくりの検討に1200万円▽SRT検討に1500万円--などの予算を計上した。

 東側エリアは、現存するモニュメント「飛翔」を解体し、ささしまライブ24地区に再構築する。その後、「飛翔」の位置まで広場を広げ、ロータリー交差点を改良する。乗り換え空間なども再整備する。

 西側エリアは、歩行者空間を拡幅するなどリニアの玄関口にふさわしい空間を形成する。SRTの乗合・待合空間の配置なども検討する。
 リニア駅東・西地区の上部空間には、防災機能を備えた広場(東地区約5000㎡、西地区約7000㎡)をそれぞれ設ける。

 名古屋駅とささしまライブ24地区・名駅南地区を結ぶ名駅通は西側の歩道を約2m拡幅する。笹島交差点付近~ささしまライブ24地区北東側の区間には、ムービングウォーク(動く歩道)を備えた地下公共空間を整備する。
 このほか、名古屋高速道路の新洲崎、新黄金に出入り口を設置し、高速道路から名古屋駅へのアクセス性を高める。



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