【防災】常総市内小中学生がつくったマイ・タイムラインの記録集が完成 全国への広がりを期待 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【防災】常総市内小中学生がつくったマイ・タイムラインの記録集が完成 全国への広がりを期待

神達市長(後方右から3人目)、里村所長(同4人目)と児童・生徒ら

 国や茨城県、13市町で構成する「鬼怒川・小貝川下流域大規模氾濫に関する減災対策協議会」(事務局・関東地方整備局下館河川事務所)は、常総市内の6小中学校の児童・生徒らがつくったマイ・タイムラインやその取り組みの様子などを収録した記録集を作成・公表した。19日には常総市役所に6校の代表児童・生徒らを招き、記録集などを贈呈した。
 同協議会は、犠牲者ゼロなどの目標に向けた迅速かつ的確な避難行動を実施するため「みんなでタイムラインプロジェクト」を進めている。
 その一環として、2017年9月1日の常総市小中学校一斉学校防災訓練では、大生、菅原、水海道、豊田、三妻の5小学校と鬼怒中学校の一人ひとりが、台風が発生してから川の水が氾濫(はんらん)するまでの備えをマイ・タイムラインとしてまとめた。
 贈呈式で常総市の神達岳志市長は「マイ・タイムラインは日本で初の取り組みです。これが全国の子どもたちに広がり、子どもたちが防災にもっと目を向けていただくようになれば本当に頼もしい限りです」とあいさつした。
 同事務所の里村真吾所長は、「隣の下妻市ではこの記録集を使って防災教育を始めようとしています。これがどんどん全国に広がればいいなということでまとめました」と語った。

逃げキッド

 その後、神達市長が記録集、里村所長が感謝状を各校の児童・生徒らに手渡した。
 小中学生向けにつくったマイ・タイムライン教材『逃げキッド』は、4月以降、要望のある学校や自治会・町内会などに配布する予定だ。

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