【ふれあいCと一体整備】伊佐市新庁舎基本設計案/規模縮小でコスト削減 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【ふれあいCと一体整備】伊佐市新庁舎基本設計案/規模縮小でコスト削減

完成イメージ

鹿児島県伊佐市は、新庁舎の基本設計案を公表した。隣接する複合文化施設・大口ふれあいセンターと一体的に整備し、新築部分はS造4階建て延べ6291㎡で、基本計画時の目安とした「8000㎡程度」から縮減してコストダウンを図った。2024年度の本格着工、26年4月の完成を目指す。 老朽化や防災拠点としての安全性確保などを目的に庁舎を建て替える。橋本欣也市長が事業費や配置計画などで工夫の余地があるとして、21年7月を予定していた基本設計の公表を延期していた。設計はシーラカンスアンドアソシエイツ・Dai建築DESIGNJVが担当している。

施設計画では、同センターのうち、老朽化や雨漏りなどの問題を抱える「アトリウム」を解体し、庁舎敷地として活用する。それ以外は軽量外壁に代えるなど改修する。改修部分は図書館・資料館などとして活用し、施設規模はS・SRC造4階建てで、延べ床面積は減築により既存の5911㎡から3927㎡となる。

施設は、庁舎機能として1階に市民サービス、2階が議場、市民ギャラリー、総務部門、3階が事業部門、4階は吹き抜け空間となる。ふれあいセンター機能は1、2階に図書館、3階に多目的ホール、4階に庁舎機能の会議室をまとめて配置する。庁舎施設は制震構造とする。環境計画では、二重構造の外壁、4階部分吹抜けのハイサイドによる重力換気のほか、一部の床にはPC床板を採用し、蓄熱体として活用する。

概算事業費は庁舎建築32億5000万円、外構などを含めた総事業費は41億8000万円とした。施設規模の見直しで基本計画時と比べ8億8000万円のコストカットとなる。ふれあいセンター改修は15億2000万円を見込む。

基本設計案についてパブリックコメントを実施し、確定後、引き続き同JVで実施設計を進める。設計は23年6月ごろまでに終え、同年11月ごろに新庁舎建設は着工準備、ふれあいセンターはアスベスト除去・解体に入る。24年度にそれぞれ本格着工し、26年5月連休後の運用開始を予定している。


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