【AR/MR表示のズレ補正】SBC&S・ホロラボ mixspaceに「位置指定ARマーカー機能」追加 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【AR/MR表示のズレ補正】SBC&S・ホロラボ mixspaceに「位置指定ARマーカー機能」追加

 SBC&S(東京都港区、溝口泰雄社長)とホロラボ(東京都品川区、中村薫代表取締役CEO)は、3DCADやBIMで作成した設計データを自動でAR(拡張現実)やMR(複合現実)に変換する「mixspace」(ミクスペース)に、AR/MRをモデル上に表示する場所を指定するマーカーを最大10個まで自由に設定できる「位置指定ARマーカー機能」を追加した。

ARマーカーの設定イメージ


 iPadやHoloLens2などのAR/MR対応デバイスでミクスペースを使用した場合、内蔵カメラで捉えた映像や慣性計測装置(IMU)の情報を使って、現実空間上の自己位置や向きを判定して3Dモデル上に表示する。ただ、自己位置や向きの判定精度には限界があり、利用中に移動したりデバイスを素早く動かすと判定に狂いが生じて3Dモデルが想定した現実空間上の位置と外れて表示されることがある。外部のセンサーやクラウドと連携して自動補正する技術はあるものの、コストが高く、ネットワーク接続設定が複雑になる。

 位置指定ARマーカー機能は、移動先のポイントごとに位置合わせ用のARマーカーをあらかじめ設定できるため、利用中の移動で3Dモデルの表示位置がずれても、近くのARマーカーを再認識することで補正できる。マーカーはアプリ利用環境での作業動線に応じて、3Dモデル上に自由に設定できる。1つのモデルに対して最大10個のARマーカーを設定できるため、建物のワンフロア分のモデルを表示しながら移動する場合などにも利用できる。

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