【施工・安全性で高評価】日綜産業「クイックデッキライト」東北地方で初めて橋梁補修に採用 | 建設通信新聞Digital

5月11日 土曜日

公式ブログ

【施工・安全性で高評価】日綜産業「クイックデッキライト」東北地方で初めて橋梁補修に採用

 佐々木建設(宮城県登米市、猪股研社長)が施工する同市発注の「石崎橋橋梁補修工事」に、日綜産業の先行床施工式フロア型システム吊り足場「クイックデッキライト」が東北地方で初めて採用された。従来製品よりも軽量で施工が簡便なため、現場からは「安全に施工しやすい」と評判を呼んでいる。

 2020年11月に発表したクイックデッキライトは、これまで約1000件の現場で採用されている「クイックデッキ」の新バージョン。顧客の要望を取り入れて、部材全体の重量を約35%軽量化することで、施工効率を2割以上向上させた。また、従来の吊り足場などを上回る1㎡当たり200㌔の積載荷重も実現。さらに接続用ジョイストを使用することでスタンダードなクイックデッキとの互換性を確保し、工事目的などで使い分けることもできるという。

 同工事の及川茂浩現場代理人(佐々木建設)は「作業スペースも広く、安心して歩ける足場だ」と安全性の高さに信頼を寄せる。実際に約500㎡のクイックデッキライトを仮設した渡辺ハウスの渡邊慎伍社長は「これまでは2人の職人を必要としていたが、軽量化されたことで、無理な体勢や危険な作業が少なくなり、1人でも組み立てられる」と、その施工性の良さを強調。猪股社長は「インフラの老朽化対策やストックマネジメントの観点から橋梁などの維持補修工事が増えている。安全の確保は現場の最重要課題であり、発注者を含めてより多くの人に知ってほしい」と同システムを高く評価した。

 工事は橋長112.9m、幅8.75mの橋梁の支承防さび工やひび割れ補修、断面補修のほか、路面切削、舗装打ち換え、橋面防水などを施工している。工期は6月30日まで。工事場所は同市石越町北郷。



建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら