国土交通省は22日、東京都千代田区の全国都市会館で第4回「JAPANコンストラクション国際賞」(国土交通大臣表彰)の表彰式を開いた。建設プロジェクト部門を受賞した7件の中から、最優秀賞にはポートモレスビー下水道整備事業(パプアニューギニア)が選ばれた。施工に携わった大日本土木の馬場義雄社長が朝日健太郎国土交通大臣政務官から表彰状を授与された。
同事業は太平洋島しょ国で初となる本格的な大型下水処理施設と下水配管網を整備したプロジェクト。海洋汚染や衛生環境の悪化に悩まされていたポートモレスビー市沿岸部の環境改善への貢献や比較的低コストで運営できるオキシデーションディッチ法の導入、人材育成・技術移転の取り組みが高く評価された。
朝日政務官は、「政府では、わが国の持続的な成長にとって新興国を始めとする世界の旺盛なインフラニーズを取り込むことが不可欠と捉え、成長戦略の柱の1つとして質の高いインフラ輸出に取り組んでいる。国交省としてポストコロナを見据えたデジタル技術の活用やカーボンニュートラルなど気候変動に資するシステムの海外展開にも取り組んでいく」とあいさつした。