【日立建機の土浦工場に国内最大級の電波暗室を新設】 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【日立建機の土浦工場に国内最大級の電波暗室を新設】

 日立建機は、自動化・自律化・電動化など建機の電子制御高度化に対応するため、茨城県土浦市の土浦工場敷地内に、建機と他の電子機器が相互に電磁波の影響を与えるかどうかを確認する試験(EMC試験)用の「車体EMC試験用電波暗室」を新設する。8月末竣工、11月初旬の稼働開始を予定する。



 これまで同社はEMC試験を屋外や社外施設で実施していたが、今回の新設により油圧ショベルなどの開発・生産拠点である土浦工場で実施可能となる。新設された電波暗室では、同社グループのミニショベル、中・大型油圧ショベル、超大型油圧ショベル、ホイールローダのEMC試験を行う。
 電波暗室の建築面積は1288㎡、うち電波暗室床面積は500㎡。床耐荷重は200tとした。建機に対応できる電波暗室としては国内最大級となる。

 同社は、ICT施工などの普及にともなって、建機が電子機器を使ってより高度に制御される状況に対し、電子機器の信頼性や品質、開発スピード向上のため、電波暗室の新設を決めた。将来的には、ダンプトラックや道路機械も試験対象とすることや、工場の周辺企業への貸し出しも検討する。



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