【ドローン搭載グリーンレーザースキャナー新バージョン】8月から本格販売 パスコ | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【ドローン搭載グリーンレーザースキャナー新バージョン】8月から本格販売 パスコ

 パスコは、ドローン搭載型グリーンレーザースキャナーの機能強化と運用面の向上を実現した新バーション「TDOT3GREEN(ティードット3グリーン)」の実用化検証を完了し、8月から本格的な販売を開始する。

 これをより効果的に活用するためのクラウドサービスとして、公共測量分野で培ってきたノウハウを組み込んだ計測・測量作業の現場支援アプリケーション「SmartSOKURYO LiDAR(スマートソクリョウ ライダー)」も同時に提供する。

※詳細は同社ホームページを参照(こちらをクリック)

 TDOTシリーズは、アミューズワンセルフが開発し、パスコが測量現場での実用性を確認したドローン搭載型グリーンレーザースキャナー。スキャナー本体重量は2.7㎏でドローンに搭載可能な小型軽量と高性能を両立し、地上と水底をシームレスに、かつ高精度に3次元計測できる。2019年4月の初期バージョン販売以来、数多くの現場で稼働実績を積み上げている。

 今回販売開始するTDOT3は、こうした実績とユーザーからの意見や要望を反映。従来の測深性能を10%程度向上させるとともに、小雨に対する機器の保護対策を強化し、急な降雨時にも安定的に計測作業を終了できるなどの機能改良を加えた。計測中の断面データもフライト中に確認でき、リアルタイムに計測状況を把握できるため、現場で再計測や補測の判断ができ、業務の効率化や工程の短縮が図れるのも特長だ。

 パスコ製のドローン測量の現場支援システムは、公共測量マニュアル(案)に準拠した計測計画の検討とともに、現地での急な計画変更にも対応でき、ドローンレーザー測量特有のアライメント飛行にも対応する。システムに沿って円滑に作業でき、音声によるナビゲーションでうっかりミスや手順漏れ、記録漏れも防止。マニュアルに準拠した対空標識設置やクラウドを通して遠隔地での進捗管理、フライトのログデータから飛行実績レポートの自動作成などが可能となる。

 パスコは、記録的短時間大雨などの豪雨が頻発する中、今後は国管理の1級河川だけでなく、中小河川の管理にも高精細な3次元地形の把握が必要となると指摘。こうした河川の調査や点検・管理の効率化を支援し、業務の変革を後押しする方策として、TDOT3の活用を提案しており、8月3日にはウェブセミナーも開く予定だ。


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