【宇宙×空間情報】パスコ 衛星データ活用セミナーを開催 産学官で最新動向と展望探る | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【宇宙×空間情報】パスコ 衛星データ活用セミナーを開催 産学官で最新動向と展望探る

 パスコは、東京都中央区の日本橋高島屋三井ビルディング日本橋ホールで「宇宙×空間情報の利用による新たなイノベーション」をテーマに、衛星データ活用セミナーを開いた。ゼネコンや建設コンサルタント、電力会社などから約200人が参加し、地球観測衛星の利活用について、最新動向と今後の展望に熱心に耳を傾けた。
 第1部では、東大大学院工学系研究科の中須賀真一教授が「超小型衛星が拓く新しい地球観測のビジョン」について基調講演した。中須賀教授は、地球観測衛星の世界情勢として、小型・超小型衛星に民間・大学が参入してきていると説明。日本でも大学発の超小型衛星が進展していると述べた。
 コストや開発期間を大幅に削減できる超小型衛星により、「宇宙で何かをしようと考える人の数を100倍にできる」という。一方で、大型の衛星は小型衛星に難しい超高分解能が実現可能なことから、「中大型衛星も確実に残る。小型・中大型を組み合わせ、相乗効果で発展していくはずだ」と期待を込めた。
 このほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や宇宙システム開発利用推進機構(JSS)が、政府や欧州での衛星利活用について最新動向を紹介した。
 第2部の活用事例では、▽災害廃棄物対策での人工衛星の活用(環境省)▽鉄塔・送電線周辺の巡視業務での衛星データの活用(関西電力)▽トンネル工事でのCIM・ICT技術(SAR衛星)の活用(奥村組)--を発表した。
 また、島村秀樹社長が同社の「衛星利活用促進の取り組み」について講演した。

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