フジテックは、操作ボタンに触れずに、顔認証でエレベーターを操作できる呼び入力システムを開発した。今後、商品化に向け検証を重ね、クリーン機能のさらなる強化を目指す。
同システムでは、利用者の顔写真と普段利用する目的階を事前登録しておくことで、エレベーターホールに設置した専用カメラが利用者の顔を認識し、エレベーターを自動的に呼び出す。
利用者が到着したかごに乗り込むと、登録済みの目的階をシステムが自動入力するため、エレベーターのボタンに触れることなく目的階まで移動できる。これで衛生的なハンズフリー操作を実現した。
利用者がエレベーターホールで行先階を登録し、割り当てられたエレベーターを利用する同社の群管理システム「EZ-SHUTTLE(イージーシャトル)」との組み合わせも可能。これにより顔認証でエレベーターの利用号機を割り当て、効率的にエレベーターの運行を制御できる。
同社は、新型コロナウイルス感染症の影響などで公衆衛生意識が高まる中、主力のエレベーター「エクシオール」に2020年12月、ボタンに触れずにエレベーターを操作できる「エアータップ」を標準装備した。こうしたタッチレスでエレベーターを操作できる新たな手法として、今回の顔認証による操作システムを開発した。