【印ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンター】1200席規模のメインホールに舞台機構 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

公式ブログ

【印ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンター】1200席規模のメインホールに舞台機構

 オリエンタルコンサルタンツグローバル・日建設計JVがコンサルティングサービスを実施し、フジタが施工したインドのヴァラナシ国際協力・コンベンションセンターが完成し、15日に現地で開所式が開かれた。

 式典には、モディ首相を始め、ヨギUP(ウッタル・ブラデシュ)州首相ら同国要人が参列し、日本からも鈴木哲在インド日本大使、松本勝男国際協力機構(JICA)インド事務所長などのほか、オリコンサルグローバル現地法人Oriental Consultants Indiaの阿部玲子会長やフジタインドの太田正孝代表が出席した。

 ヴァラナシ市は、ガンジス川沿いの3000年の歴史を持つ世界最古のリビングヘリテージの1つともいわれ、宗教や文化の中心として栄えてきた中心都市。2015年にはユネスコ(国連教育科学文化機関)の音楽都市にも認定されたが、その活動を発信・交流するためのインフラ不足が課題とされてきた。

 ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンターは、15年12月の日印首脳会談をきっかけに、「日印友好の象徴」として、日本の無償資金協力により建設された。1200席規模のメインホールとそれに付随する舞台機構設備を有するこのホールは、英知の象徴となるように願いを込めてモディ首相により「ルドラクシャ(菩提樹の実)」と命名され、ヴァラナシの知的・芸術的・人材交流と人的資源開発の活性化、観光業での経済発展効果に寄与することが期待されている。

 オリコンサルグローバルJVはプロジェクトの調査段階から携わり、設計、施工監理のコンサルティングサービスのほか、劇場の運営・維持管理体制構築を支援するソフトコンポーネントも実施。施設建設に当たったフジタはコロナ禍の影響で工事の一時中断を余儀なくされたが、無事故で完成させた。



建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら