【浄水場跡に宿泊施設】強羅花壇が事業者 京都市 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【浄水場跡に宿泊施設】強羅花壇が事業者 京都市

市街が一望できるテラスや展望露天風呂も備える


 京都市上下水道局は、旧九条山浄水場跡地を取得し、有効活用する事業者を募集する公募型プロポーザルを実施した結果、神奈川県箱根町で料亭旅館を運営する強羅花壇を特定した。プロポーザルには同社のほか、リッチリアルエステートとエスアイ・アセットサービスが参加した。

 強羅花壇は、全客室(32室)に京都市街が一望できる屋外展望テラスや展望露天風呂を設け、プール、フィットネスジム、エステティックサロン、温泉大浴場などの機能を持つ宿泊施設の開発を提案した。

 建物共用部の内装やインテリアには京都を象徴する壁紙などを使用。旧御所水道関連施設である「沈でん池」2基をレセプションロビーやプールとして保存活用するなど、歴史と文化の体現を図るとしている。希望取得価格は15億円。

 対象地の旧九条山浄水場跡地の面積は1万1008.81㎡。延べ660㎡の事務所や沈殿池、配水池、ろ過池、洗浄槽などが現存する。

 上下水道局は、国の登録有形文化財である旧御所水道ポンプ室の保存・活用を始めとした琵琶湖疏水の魅力のさらなる向上を目指し、同跡地に現存する歴史的に価値が高い2基の円形沈殿池を保存・活用することを条件としていた。
 事業地は山科区日ノ岡夷谷町17-66、同一切経谷町32、東山区三条通白川橋東入九丁目東小物座町附属722、724、724-1、東山区三条通白川橋東入十丁目東小物座町附属725-2。


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