【無色透明の発電ガラスが販売開始!】海城学園の施設に初導入 NTTアドバンステクノロジ | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【無色透明の発電ガラスが販売開始!】海城学園の施設に初導入 NTTアドバンステクノロジ

海城学園サイエンスセンターと屋上温室への透明発電ガラス取り付けイメージ

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は、inQs社(東京都港区、伊藤朋子社長)が開発した無色透明型光発電素子技術(SQPV)を使った無色透明発電ガラスの販売を始めた。海城学園(東京都新宿区)が建設したサイエンスセンター(理科館)の屋上温室に初めて導入した。

SQPVは、可視光を最大限透過しつつ発電する技術で、一般ガラスが使える、すべての用途に発電と遮熱の機能を付与できる。表面だけでなく、裏面や斜めからの太陽光でも発電でき、既存の窓の内側に付ける内窓でも採光や視野に影響を与えずに発電・遮熱できる。NTTアドバンステクノロジが発電ガラスの独占販売権を取得していた。

海城学園サイエンスセンターでは、屋上温室の内窓として導入した。第1段階として約28cm角の発電ガラス9枚を配置した展示学習用教材として導入し、11月ごろまでに温室の壁面に120枚の発電ガラスを内窓として取り付ける。ガラスの固定や配線、メンテナンス性の確保など、サッシへの収容技術はYKKAPが協力した。

仕組みなどは外部から見えるようにしており、同学園の環境教育教材としても活用する予定だ。

NTTアドバンステクノロジとinQsは今後、内窓での展開のほか、発電・遮熱性能の向上や耐高性能評価、屋外収容技術の確立を進め、さらなる適用領域拡大を目指す。

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