【ウェブ現場見学会を初試行】コロナ禍で代替の人材育成手法 関東整備局 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【ウェブ現場見学会を初試行】コロナ禍で代替の人材育成手法 関東整備局

さいたま新都心の関東DXルーム


 関東地方整備局は17日、4月に本局(さいたま新都心合同庁舎2号館18階)内に設置した「関東DXルーム~Open Innovation Space~」などを活用した若手職員向けのウェブ見学会を初めて試行した。コロナ禍で開催が減った見学会をウェブ方式で代替する取り組みで、技術力の維持・向上を目指す新たな手法として今後も積極試行する。当日は国土交通省からも見学者が来ていた。

 見学場所は、国道17号上武道路のうち前橋市内の4車線化の施工現場。同道路の上武上泉交差点~上武鳥取交差点の約2.6㎞は10日に4車線開通した。

 見学会はコミュニケーションツール「Microsoft Teams」やMRデバイス「Microsoft HoloLens」などを活用し、現場とDXルームなどをオンラインで接続した。若手職員など約20人に対し、事業を担当する高崎河川国道事務所の職員がドローンによる空撮動画を交えた事業概要や、工事が進む荒口高架橋下部工事の現場説明などを行った。

 冒頭、大胡賢一道路計画第一課長は「ウェブ見学会を通じて技術的な理解を深めてほしい。若手の皆さんの技術力向上を兼ねてこうした取り組みをしっかりと進めたい」とあいさつした。また、上武道路の4車線化が4月に策定した防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラム(関東ブロック版)にも位置づけられた取り組みとして着実な事業推進を図っていることなどを説明した。

 同道路は、国道17号の交通混雑の緩和などを目的に地域高規格道路「熊谷渋川連絡道路」の一部区間延長40.5㎞のバイパス事業となる。暫定2車線区間を含む全線40.5㎞が開通している。事業区間は埼玉県熊谷市西別府~前橋市田口町。



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