【小中学生が橋のお医者さん】目視点検や塗装など体験 デミーとマツ | 建設通信新聞Digital

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【小中学生が橋のお医者さん】目視点検や塗装など体験 デミーとマツ

中央分離帯を使った左官作業の様子


 土木の魅力や役割を伝える2人組ユニット「噂の土木応援チームデミーとマツ」は10月30日、北九州市内で、福岡北九州高速道路公社の協力の下、「都市高速(トシコー)マイスターになろう 橋のお医者さんって何するの?」を開いた。小中学生の親子8組(計16人)が参加し、北九州高速道路の橋について、老朽化の状況や維持補修への理解を深めた。最後に児童・生徒は公社から都市高速マイスター(橋のお医者さん部門)に任命された。

 2020年10月の北九州高速道路開通40周年と、ことし11月の公社設立50周年を記念するイベントで、公社に感謝を伝えるため、噂の土木応援チームデミーとマツが主催、ツタワルドボクが共催した。

 当日は、橋や都市高速道路に関する説明の後、事務所の外に移動して鋼橋とコンクリート橋の“健康診断”と“治療”を体験した。鋼橋では、箱桁の中に入って異常がないか目視点検した後に水性ペンキによる塗装を体験した。コンクリート橋では、打音検査を通して健全なコンクリートの状態を学び、使用済みのコンクリートを使って左官作業を行った。

 参加した児童は「すべてが初めての体験で面白く、都市高速道路に興味がわいた」と感想を語った。

 デミーとマツの松永昭吾さんは、「橋の健康管理は人と同じ。北九州高速道路の橋が40年間落ちることがなかったのは公社のおかげだ。都市高速道路のファンになってもらい、公社の皆さんの努力で成り立っていることを思い出してほしい」と呼び掛けた。

 北九州高速は、路線全体の約9割が供用開始後30年以上が経過している。特に大規模修繕を実施していない1-3号線は、ひび割れや腐食などで多くの施設で老朽化が進み、補修個所が14年度末の約400カ所から19年度末の約2600カ所と増加傾向にある。将来にわたる安全な高速道路の利用には、継続的な維持修繕の予算化が必須のため、利用者に高速道路の現状を周知している。


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