【旧池田成彬別邸を指定有形文化財に】神奈川県大磯町 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

公式ブログ

【旧池田成彬別邸を指定有形文化財に】神奈川県大磯町

 神奈川県大磯町は、旧池田成彬別邸(西園寺公望別邸跡)を町指定有形文化財(建造物)に指定した。関東地方整備局と神奈川県、同町は「明治150年」関連施策として、「明治記念大磯邸園」の整備を進めている。旧池田成彬別邸はその一部を形成する施設となる。

 旧池田成彬別邸は、内閣総理大臣を歴任した西園寺公望の別邸跡地に、三井合名会社筆頭常務理事や日本銀行総裁、大蔵大臣を歴任した池田成彬の別邸として1932年12月11日に完成した。

 設計は曾禰中條建築事務所、施工は竹中工務店が担当。生活空間のすべてが洋式で、昭和初期としては数少ない本格的な洋館建築となる。主屋だけでなく車庫やポンプ室、門を含め、ほぼ当時の建物が現存している。英国風の様式を意識した意匠とともに、RC造の堅牢な造りは、昭和初期の建築技術を伝える貴重な建物となる。
 指定文化財の対象は主屋、車庫、ポンプ室、門の3棟1基となる。規模は主屋がRC一部木造地下1階地上2階建て延べ985㎡、車庫は同造2階建て延べ91㎡。ポンプ室はRC造となる。所有者は関東整備局。所在地は大磯町西小磯68番地。



【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら