【圏外でもICT施工】衛星通信を利活用/岩田地崎建設とソフトバンク | 建設通信新聞Digital

5月11日 土曜日

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【圏外でもICT施工】衛星通信を利活用/岩田地崎建設とソフトバンク



 岩田地崎建設とソフトバンクは、携帯電話のサービスエリア外にある建設現場での次世代高速通信の利活用に関する覚書を締結し、三笠市内の現場で月内にも共同実験を開始する。専用の基地局を設け、圏外の建設現場でも非地上系ネットワーク(NTN)を利用したICT施工を活用できる体制を構築する。
 ソフトバンクは、固定通信回線の敷設が困難な山間部や離島で衛星通信を伝送路として利用する基地局を設置し、高速なLTEによる通信サービスを提供してきた。現場には専用の基地局を設置済みで、基地局の運用を通じて通信回線の品質評価や導入効果、ユースケースの構築などを検証する。
 実験の場となるのは、北海道開発局が進める「幾春別川総合開発熊追沢林道付替え外周辺工事」。現場は通信環境が未整備のため、連絡体制の構築やICT機器の活用が課題となっていた。同エリアに衛星通信によるLTEの環境を整えることで、圏外でも連絡体制を確保しながら、建設機械の自動制御やウェブカメラを活用した遠隔臨場などICT活用工事が可能となる。
 両社は、衛星通信や成層圏プラットフォームといったNTNソリューションを積極的に活用することで、建設現場のICT化を推進し、生産性向上や安心・安全な施工現場の実現を目指す。


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