【記念シリーズ・横浜市公共建築100周年】第6回 寿町健康福祉交流センター・寿町スカイハイツ | 建設通信新聞Digital

4月17日 水曜日

横浜市公共建築100年

【記念シリーズ・横浜市公共建築100周年】第6回 寿町健康福祉交流センター・寿町スカイハイツ



【居間のような空間を創出】
かつて日雇い労働者のまちとして知られていた寿町地区は現在、生活保護受給者などが増加し、福祉ニーズの高いまちとなっている。2019年、ここに誕生した横浜市寿町健康福祉交流センター・寿町スカイハイツは、地域住民らが気軽に立ち寄り思い思いの時間を過ごせる「居間」のような空間づくりにこだわった。ベンチや扉の在り方を含め、地域の人と繰り返し議論しながら、地域に違和感なく溶け込む施設をつくった。

福祉施設と職業紹介施設、市営住宅からなる寿町総合労働福祉会館を建て替えて整備した。1-2階にはラウンジや図書コーナー、診療所、公衆浴場などを設けた。3-9階には80戸の市営住宅(寿町スカイハイツ)を配置している。

施設前面にはゆとりのある広場を設置。多くの人が憩いの場として利用している。

健康福祉交流センターでは、コーヒーのいれ方講座や、習字講座、保育園児と地域住民が交流できるイベントなどを通じ、参加者の自立を支援している。

設計は小泉アトリエ、建築施工は松尾工務店・小俣組・土志田建設JVが担当した。規模はRC造地下1階地上9階建て延べ7693㎡。所在地は中区寿町4-14。


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