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5月4日 土曜日

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【屋上空間 「大手町ビルスカイラボ」がオープン】三菱地所 大規模リノベーションが完了

三菱地所が2018年から大規模リノベーションを進めていた大手町ビル(東京都千代田区)の工事が完了し、26日に屋上部分をオープンする。約4000㎡の屋上空間「大手町ビルスカイラボ」には、緑あふれるワークスペースや農園スペース、大手町観音スペースなどを整備した。

従前の屋上は設備スペースで一般開放されていなかった。今回のリノベーションにより、アプリ利用者は157席のワークスペースを使用できる。都内最大級の屋上農園では、約40種類の野菜を土入れ段階からユーザー参加型で育てることができる。竣工時からあった「大手町観世音菩薩像(大手町観音)」は一般来館者も参拝できるようにした。

工事完了に当たり三菱地所の川岸浩之運営事業部統括は「大手町ビルのポテンシャルを最大限活用した。ビル就業者と来館者が交流し、まち全体でイノベーションを実現したい」と話した。

1958年竣工の同ビルの規模は、RC造地下3階地上9階建て延べ11万1272㎡。テナントが入居したまま段階的に工事を進め、ハードとソフト両面を更新した。外装改修の設計・監理は三菱地所設計、内装改修の建築設計はメック・デザイン・インターナショナル。施工は大成建設が担当した。主なテナントとして、19年にオープンイノベーションのための空間「Inspired.Lab」を展開。21年にはフィンテック拠点の「FINOLAB」を拡張した。

大手町ビルは100年持たせる計画で、主な外壁素材には通常のセメントに比べて耐久性・耐火性に優れるGRC(耐アルカリ性ガラス繊維補強セメント)を採用し、将来的な管理コストを低減している。窓ガラスは、建物北面を除いて断熱性に優れたLow-E複層ガラスと日射フレームを設け、約44%の熱負荷を削減する。

所在地は大手町1-6-1。



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