【記念シリーズ・横浜市公共建築100周年】第18回 俣野別邸 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

横浜市公共建築100年

【記念シリーズ・横浜市公共建築100周年】第18回 俣野別邸

 1939年、住友家16代当主の別邸として、佐藤秀三の設計により建てられた。柱や梁などを露出させ、その間をモルタルなどで埋めるハーフティンバースタイルと伝統的な和風様式を融合した住宅で、昭和前期モダニズムの雰囲気を感じさせるデザインとなっている。主屋棟、南棟、事務棟をY字型に配置した棟構成も特徴的だ。
 2004年には国の重要文化財指定を受けたが、09年の保存修理工事中に火災が発生し、大部分が焼失した。このため11年には重要文化財の指定が解除された。
 現在の建物は横浜市が公園施設として再建した。一般公開に当たって、一部改変し付加した部分もあるが、主な部屋のつくりや仕上げはオリジナルを忠実に再現している。17年2月に横浜市認定歴史的建造物となった。
 規模は木造一部れんが造地下1階地上2階建て延べ802㎡。再建の設計は山手総合計画研究所、建築施工は佐藤秀が担当した。所在地は戸塚区東俣野町80-1。



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