【新名神6車線化現場を公開】NEXCO中日本 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【新名神6車線化現場を公開】NEXCO中日本

 NEXCO中日本名古屋支社は、新名神高速道路の亀山西JCT~甲賀土山IC間約13㎞で車6線化工事を実施している。このうち上り線土山SA付近約4㎞の区間は、22日に3車線で開通する。同社管轄エリアで初の3車線開通となり、現場では仕上げの作業を進めている。
 14日に同区間を報道陣に公開し、工事の経過や施工内容を説明した。同社四日市工事事務所の姫野浩志所長は「2車線を供用しながらの工事で、搬入時の誘導や飛び石の防止など安全の確保に気を配った。一般道側から工事用道路を整備し、できるだけ交通規制を少なくするように努めた」と説明した。

事業を説明する姫野所長


 コンクリート防護柵の一部を型枠不要のスリップフォーム工法で施工するなど効率化に取り組んだ。安全性向上のため逆光でも視認しやすい標識を取り入れたほか、ケーブルトラフを採用することで道路のメンテナンス性を向上させている。

甲賀土山地区の現況


 同社はNEXCO西日本と分担して大津JCT~亀山西JCT間約41㎞の6車線化工事に取り組んでおり、中日本は亀山西JCT~甲賀土山IC間の約13㎞を管轄する。
 土山SA付近以外の区間も事業を進めており、笹路川橋付近で仮設落下防止柵を設置している。鈴鹿トンネルは照明工事を準備中で、錐ヶ瀧橋の橋梁上部工では設計に着手している。

◆双方の安全確保し作業
 姫野所長は今後の工事について「車線を供用しながらの施工となり、長大橋の拡幅など高難度の工事も控えている。道路利用者と工事関係者、双方の安全を確実に確保しながら業務を進める」と力を込めた。
 新名神6車線化事業では、名神高速とのダブルネットワーク化により円滑な交通の確保を実現する。新東名高速道路の6車線化事業と合わせ、走行快適性と安全性確保や物流効率化、生産性向上などが期待されている。
 甲賀土山地区の工事概要は、アスファルト舗装工約3万3000㎡、切盛土工約1万m3など。佐藤渡辺が施工している。



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