【ニイガタ除雪の達人選手権】20人が高い技術力と正確さ競う | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【ニイガタ除雪の達人選手権】20人が高い技術力と正確さ競う

◆個人部門優勝は高村氏

 道路除雪の重要性を発信し、その体制・技能を後世に継承することを目的とした「ニイガタ除雪の達人選手権2022」が22日、新潟県十日町市のミオンなかさとで開かれた。県内を代表するオペレーターが参加し、冬季の除雪業務で培った運転技術を披露した。普段は間近で見られない除雪車の迫力に会場から大きな歓声が上がった。

高い除雪技術を競った


 20年度から毎年実施しており、今回が3回目となる。実行委員会は新潟県と北陸地方整備局、十日町市、津南町、NEXCO東日本新潟支社、日本道路建設業協会北陸支部、日本建設機械施工協会北陸支部、新潟県建設業協会十日町支部で構成する。
 開会式では、県土木部の小山明生道路管理課長がコロナ禍を契機としてエッセンシャルワーカーの重要性が再認識されたことに触れ、「夜間や休日を問わず、高い使命感の下で実施される道路除雪があるからこそ、医療従事者の通勤や緊急・物流車両の通行などが成り立っている」と強調した。その上で「雪国・新潟を支えるその技術力を存分に発揮してほしい」とエールを送った。
 参加者を代表し、酒井久松氏が選手宣誓した後、国道や県道、市町道、高速道路の除雪作業に従事するオペレーター20人が5チームに分かれて、競技を開始した。新設した「スラロームwithタイヤ(タイヤを運びながらS字コースを走行)」「ギリギリケーキ落とし(雪に見立てたケーキをブレードで除去)」のほか、バック走行クランク、障害物幅寄せ、車庫入れの計5種目で時間や正確さなどを競い合った。
 競技の結果、個人部門は国道除雪に携わる高村孝氏、団体部門は津南町を拠点とする津南町除雪隊がそれぞれ優勝した。個人部門の2位は大口善広氏、3位は中沢謙太氏だった。
 会場には除雪車両の展示や試乗体験、習字パフォーマンスなども用意し、多くの市民でにぎわった。

参加者全員の健闘を誓う


 出場チームと出場者は次のとおり(敬称略)。

 ▽塩沢工区チーム笛田組(担当除雪区間の道路管理者・北陸地方整備局)=高野和善、高村孝、高坂龍也、酒井久松▽新潟県建設業協会十日町支部(新潟県)=江口貴洋、片桐健太、中沢謙太、村越琢磨▽中里JV・チームSOS(十日町市)=江口浩年、井ノ川寛之、南雲一浩、服部正宏▽津南町除雪隊(津南町)=石澤正仁、大口善広、冨沢修一、宮澤嘉彦▽関越道マナーティズ2nd(NEXCO東日本新潟支社)=湯本仁、佐藤千恵子、田村陽、佐藤学。


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