【JIA東北建築学生賞 最優秀に『出航の灯火』】東北大の3人に栄誉 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

公式ブログ

【JIA東北建築学生賞 最優秀に『出航の灯火』】東北大の3人に栄誉

 日本建築家協会(JIA)東北支部(進藤勝人支部長)は10月27日、仙台市の市民活動サポートセンターで第26回JIA東北建築学生賞のリモート審査会を開き、最優秀賞に小林珠枝さん、志村裕己さん、遠田慎之介さん(東北大工学部建築・社会環境工学科)の『出航の灯火』を選んだ。

 『出航の灯火』は、“現代版港町”をコンセプトに設定した。藩政時代以降、経済の中心地として栄えたものの、車社会の到来や東日本大震災で衰退した宮城県石巻港周辺を、さまざまな価値を混在させて交流させることで、新たな価値を生み出して再生することを提案した。
 荒内要氏(荒内要建築設計事務所、JIA青森)を委員長にJIA会員ら9人が審査した。荒内委員長は「今の学生は路地や道という言葉をウェットな感覚で使っており、ロマンチック、センチメンタルだと感じるが、そうした視点から一気に設計するのではなく、立ち止まって何が問題かを考えて設計を組み立ててほしい」と感想を述べた。全体および各応募作品の講評は後日公開する。

 最優秀を除く入賞作品と受賞者は次のとおり(敬称略、カッコ内は所属)。
 〈優秀賞〉
 ▽絡み合う空気 ふとした出会いを生むたまりば=山口有覇(東北大)▽心の器=糠谷勇輔(日大)。
 〈奨励賞・みやぎ建設総合センター賞〉
 ▽記憶の方舟~6次産業による地域の活性化~=阿部佳穂(日大)。
 〈同・河北新報社賞〉
 ▽都市の縫合=戸田巽(東北芸工大)。
 〈特別賞〉
 ▽TREE BUILDING=二瓶真凛(秋田県立大)▽なないろ~利用される防潮堤~千葉龍矢(東北工大)▽もくもくナナメ館=猪野航誠(東北芸工大)。



【公式ブログ】ほかの記事はこちらから


建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら