【JIA東北建築学生賞】最優秀は「YAMAKIYA LIVING」 伝統の継承と交流人口の活性化を提案 | 建設通信新聞Digital

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【JIA東北建築学生賞】最優秀は「YAMAKIYA LIVING」 伝統の継承と交流人口の活性化を提案

 日本建築家協会(JIA)東北支部(鈴木弘二支部長)は9月27日、仙台市内のせんだいメディアテークで第23回JIA東北建築学生賞の公開審査会と表彰式を開いた。最優秀賞には、廣野百音さん(国際情報工科自動車大学校2年)の『YAMAKIYA LIVING~ふるさとの景色をもう一度~』が選ばれた。

最優秀の廣野さん

 今回は、9大学と2大学校、3高専の14校15学科から計41作品の応募があった。審査は、JIA岩手の佐々木則章氏(ファクト)を委員長に、東北各県の地域会メンバーら10人が担当した。
 公開審査では、制作者によるプレゼンテーションを踏まえ、▽コンセプトの導き方▽社会性・歴史性▽空間性・造形力▽表現力--の4項目に加えて、学生として将来の可能性に期待できる観点などを評価した。
 最優秀賞の『YAMAKIYA LIVING~ふるさとの景色をもう一度~』は、廣野さんの出身地である東日本大震災に伴う避難地域に指定された福島県川俣町山木屋地区に伝わる冬季に田んぼに水を張ってつくる天然スケートリンクを軸に、敷地内に交流スペースや診療所、宿泊機能などからなる波形の複合施設を設けることで、伝統の継承と交流人口の活性化を提案した。
 最優秀を除く入賞作品は、次のとおり(カッコ内は所属)。
 〈優秀賞〉
 ▽Sustainamuse=佐藤朋子(東北芸工大)▽満ちる潮、満ちる時=加藤美鈴(仙台高専)。
 〈奨励賞・みやぎ建設総合センター賞〉
 ▽生彩を放つ蕎麦=澤畠優(日大)。
 〈同・東北専門新聞連盟賞〉
 ▽HACO-まちへとひらく文化の遊び場-=菅原茉利、佐藤公映、木立鮎美、藤原大輝、佐藤優穂(東北芸工大)▽本町まちづくりプロジェクトKAIKO-暮らしと生業の再構築=堀川琳花(宮城大)。
 〈同・河北賞〉
 ▽私想庵-独服空間としての茶室-=田口元香(秋田工業高専)。
 〈特別賞〉
 ▽上桜田のエコタウン=梅澤一燈(東北芸工大)▽禅=永井幸織(山形大)▽ゆりかご=佐々木大和(仙台高専)。

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