【屋根は格子シェル構造】新総合体育館の基本設計案 茨城県常陸太田市 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【屋根は格子シェル構造】新総合体育館の基本設計案 茨城県常陸太田市

メインアリーナ(左)とサブアリーナ

 茨城県常陸太田市は、新総合体育館整備基本設計案をまとめた。規模はS+RC一部SRC造2階建て延べ6912㎡(建築面積6566㎡)。メインアリーナの屋根は2方向に力を伝達する格子シェル構造を採用し、サブアリーナは1方向に力を伝達するアーチ形屋根とする。2022・23年度の実施設計を経て、23年度末の着工、26年度の外構工事を含む工事完了、27年度の供用を目指す。

 メインアリーナの観覧席は臨場感を感じられる低床型とし、2階に固定席1012席と多目的観覧席11席を設ける。1階の仮設席1000席程度を加え、2000席以上を確保する。南北面には大型ビジョン、東西面にはリボンビジョンを設置する。

 メイン、サブアリーナともに1階はRC一部SRC造の純ラーメン架構とし、2階はメインアリーナにS造耐震ブレース付きラーメン架構、サブアリーナにS造純ラーメン架構を採用する。両アリーナは、1、2階デッキ部分で接合する。基礎は泥岩層を支持層とした杭基礎とする。

 空調は、メインアリーナのアリーナ部分が定風量単一ダクト置換空調方式、観覧席が床吹き出しによる居住域空調、サブアリーナが壁輻射パネル空調とする。

 基本設計は安井建築設計事務所・柴建築設計事務所JVが担当している。

 建設地は山吹運動公園(同市新宿町1)内。基本設計の委託範囲は公園面積約9.8haのうち約5.4ha。

 既存の市民体育館などの解体工事の一般競争入札は、県内業者を対象に31日に開札する。


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