【3D海底データ・GPS端末活用し海難救助支援】座間味で実証実験/パスコら | 建設通信新聞Digital

5月19日 日曜日

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【3D海底データ・GPS端末活用し海難救助支援】座間味で実証実験/パスコら

パスコが計測し作成した3次元海底地形データ(ビーコン受信用アプリでの表示)


 パスコとQUADRA PLANNING(クアドラプランニング、那覇市)は、マリンレジャーが盛んな沖縄県座間味島をフィールドに詳細な3次元海底地形データと沖縄で開発されたGPS(全地球測位システム)端末を活用した救助活動支援の実証実験に取り組む。沿岸部の事故を想定し、要救助者の位置や状態を把握しながら安全で迅速な救助ができるかを検証する。実験結果を基に、利用者の安全と安心につながる新たなビジネスモデル構築を目指す。
 海での救助活動は一刻も早く、安全かつ迅速に要救助者に到着することが重要だが、通信機器が水面上にあると通信が不安定になることが多く、水没などで使用不能となる場合もある。さらに沿岸部では船舶が要救助者に近づく際に座礁などの2次災害の可能性が高くなる課題もある。
 これらの解決に向け、両社が培ってきた技術を活用し、サンゴ礁があり、マリンレジャーが盛んな座間味島沿岸部で、ダイバーの遭難や船が不調になった場合、釣り場や船から落水し意識喪失状態になった場合、客船が遭難した場合など、さまざまな状況を想定して実証実験を実施する。
 具体的には、暗礁やサンゴ礁を回避した安全なルート検索にバスコが計測した詳細な3次元海底地形データを提供。要救助者の位置と状態把握にクアドラプランニングが開発した小型のGPS端末を使用する。実施日は3月7日午前9時から午後4時を予定している。



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