【広島城三の丸】P-PFIで3月中に1期エリア着工 広島市 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【広島城三の丸】P-PFIで3月中に1期エリア着工 広島市

南側から見た広島城全体のイメージ


 広島市は、Park-PFI(公募設置管理制度)を導入する「広島城三の丸整備等事業」の設置等予定者に特定されていた広島城アソシエイツの公募設置等計画を認定した。事業者による広島城三の丸エリアの新たなにぎわい拠点整備は、3月中に第1期エリアの工事に着手し、2025年10月ごろの第2期エリア着工を予定している。

 広島城アソシエイツは、中国放送を代表法人とし、RCC文化センター、TBSホールディングス、フジタ、合人社計画研究所、NTT都市開発、中国新聞社、中国四国博報堂、山下設計、NTTアーバンバリューサポート、シーケイ・テックで構成する。昨年の公募で特定されていた。

 事業内容は、Park-PFIによる三の丸エリアの飲食・物販施設などの収益施設、多目的広場などの公園施設整備(範囲は三の丸のみ)、整備後の特定公園施設を含む広島城区域の用地(本丸、二の丸、三の丸、旧中央バレーボール場など)と建物(広島城・天守閣、二の丸復元建物、三の丸歴史館など)の指定管理業務。事業期間は、Park-PFIが24年1月1日から43年12月末まで、指定管理業務が23年4月1日から43年12月末まで。

 対象エリアは広島市中区基町21の敷地約1万3000㎡(中央公園の一部)。「温故知新」をコンセプトに、史跡や伝統文化の保存、継承に努めるとともに、歴史を生かした魅力ある街づくりを目指す。三の丸には、武家茶道・上田宗箇流の世界を身近に感じられる「SOKOカフェ(仮称)」をはじめとする飲食店や地元商品を扱うみやげ物店を整備する。また、神楽などを上演できる多目的広場やマイカー駐車場も設ける。

 設計・整備・監理は、フジタ、山下設計、シーケィ・テックが担う。第1期エリアは25年3月、第2期エリアは26年9月の供用開始を予定している。


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