【ファイターズ新球場で初導入】大林組の空調用誘引ユニット/大空間、半屋外空間で省エネ実現 | 建設通信新聞Digital

5月21日 火曜日

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【ファイターズ新球場で初導入】大林組の空調用誘引ユニット/大空間、半屋外空間で省エネ実現


 大林組は、アトリウムやスタジアム向けの空調用誘引ユニット「in-DUCT(インダクト)」を開発した。消費電力や設置コストを抑えながら大空間や半屋外空間の空調に必要な大風量送風が可能で、吹き出し口の結露も抑制できる。同社などが施工した北海道日本ハムファイターズの新球場であるエスコンフィールドHOKKAIDOに初導入した=写真。

 in-DUCTは動力が不要で、ダクトの一部として施工できる。空調機からの空気がin-DUCTを通過する際に周囲の空気を誘引し、約1.5倍の大風量の混合空気(最大1時間当たり1万8000m3)として送風される。

 周囲の空気を誘引するため、室温と送風温度との温度差が小さくなり、吹き出し口の冷却による結露を抑制できることに加え、空調機で処理すべき風量を約3分の2に抑えられる。その結果、空調機の能力やダクトのサイズダウン、省スペース化が可能で、イニシャルコストは約20%削減できる。空調機の風量削減に伴うファン動力の低減により、消費電力やCO2排出量などの削減にもつながる。

 必要風量に応じて3サイズをラインアップする。配管など他のつり物と近接設置しても、誘引空気の経路が確保できるデザインとなっているので、既存の空調システムへの設置や再利用にも対応している。

 

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