【岡山国道2号大樋橋西高架橋が完成】4Dで施工手順再現/施工=日本ファブテック・鴻池組異工種JV | 建設通信新聞Digital

5月14日 火曜日

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【岡山国道2号大樋橋西高架橋が完成】4Dで施工手順再現/施工=日本ファブテック・鴻池組異工種JV


 中国地方整備局岡山国道事務所が整備を進めてきた「国道2号大樋橋西高架橋工事」が完成した=写真。同局初のECI(施工予定技術者事前協議)方式を導入した工事は、上部工を日本ファブテック、下部工を鴻池組による異工種JVが担当。完成検査を経て、3月31日に竣工した。

 同工事(岡山市南区古新田~大福地内)は、大樋橋西交差点の渋滞緩和を目的に計画された。概要は、長さ640m、橋梁上部工・鋼3径間連続立体鋼床版2主箱桁橋(橋長149.3m、支間長45+57・9+45m)、鋼重1150t、橋梁下部工・橋台(A1・A2)2基(高さ8.3-9・1m)、鋼製橋脚基礎(P1・P2)2基(高さ3.5m)、道路改良工など。

 2020年度から交差点の立体化に着手し、21年9月には一晩のうちに交差点に橋桁と橋脚を設置する一括架設工事を行った。その後、段階的に工事を進め、22年4月に2車線、10月には3車線が開通、上下線とも片側2車線の交通が可能となった。

 工事に当たっては、3次元のBIM/CIMモデルに時間軸を追加した4Dモデルを作成し、施工ステップを再現することで重機などの配置や進捗状況を確認した。また、運転者目線の走行シミュレーション動画を作成し、架設後の信号視認性を確認するなど警察協議にも活用した。BIM/CIMモデルには属性情報を付与し、維持管理での活用を図る。

 

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