【マリア園復原】来冬に長崎でホテル開業 森トラスト | 建設通信新聞Digital

5月14日 火曜日

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【マリア園復原】来冬に長崎でホテル開業 森トラスト

外観イメージ


 森トラストは、2017年に取得した長崎市の伝統的建造物(通称・マリア園)を保存・復原し、IHGホテルズ&リゾーツのホテル「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」として2024年冬の開業を目指す。

建築・構造・設備設計は安井建築設計事務所、インテリアデザインはDESIGN STUDIO CROW、施工は建築を大成建設、空調・衛生を三晃空調、電気を関電工、昇降機をフジテック、ユニットバスをアドヴァンテックが担当している。

 新ホテルの規模は、地下1階地上3階建て延べ4561㎡(約70室)となる。

 マリア園(長崎市南山手町12-17)は、重要文化財「旧グラバー住宅」、国宝「大浦天主堂」などとともに国選定重要伝統的建物群保護地区の伝統的建造物に特定されている。赤煉瓦の外観やアーチ型の窓、白い鎧戸、ステンドグラスを設置したリブ・ヴォールト天井といった特徴を保存・復原・活用する。日本、中国、オランダの異文化が混じり合って生み出された色彩美、文様美、長崎ガラス、卓袱料理など長崎独特の文化を反映し、「時空を旅する和・華・蘭ラビリンス」をメインテーマに“ネイバーフッドストーリー”を体感できるホテルを目指す。

 24日に東京都内で会見したIHG・ANA・ホテルズグループジャパン合同会社のアビジェイ・サンディリアCEOは「長崎の個性を反映するホテルにしたい」とした。森トラストの伊達美和子社長は計画の進捗(しんちょく)について「コロナ禍での業務生産性の低下などで2年ほど遅れた。周囲が狭く高低差もあり、工事計画にも手間取り、文化財保存の手続きにも時間を要した」とした。


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