【建設産業図書館】ウェブで資料を簡単検索! みらいアーカイブ公開など情報発信強化へ | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

公式ブログ

【建設産業図書館】ウェブで資料を簡単検索! みらいアーカイブ公開など情報発信強化へ

 東日本建設業保証は、11月に開館15周年を迎える建設産業図書館の情報発信機能の強化・拡大に乗り出した。図書館と広報の連携による情報発信力の向上に取り組むため、2016年10月に「LSR活動アクションプラン2017」を策定。同プランに基づき、17年度中に建設産業が重点課題として取り組んでいる分野の資料を集中的に収集し、ウェブ上で簡単に検索できる「(仮称)建設産業図書館みらいアーカイブ」を公開するほか、各種企画展示の開催やウェブ企画展のリニューアルなどを計画している。
 活動の一環として既に同社の広報誌『EAST TIMES』に連載しているエッセーをまとめた『けんせつのでんせつ』を書籍化(非売品)し=写真、発注者や関係団体などに配布している。国公立図書館にも1部ずつ寄贈する。
 LSRはLibrary Social Responsibilityの略で「建設産業図書館の社会的意責任」を示す造語。プランの実施に当たっては、同社を取り巻くすべてのステークホルダーに対する理解促進を図る必要があることから、図書館事務局と総務部広報室を中心にLSR推進委員会を設置した。図書館は同社の創立50周年記念事業として02年11月に開館し、利用者は延べ5万人を超える。
 今後は17年度中の公開を目指す(仮称)建設図書館みらいアーカイブの創設などを展開する。アーカイブでは、行政庁や業界団体がまとめた各種報告書のうち、建設産業が重点課題として取り組む分野の資料を収集し、ウェブ上で容易に検索できるよう整理する。当面は、担い手の確保・育成、防災・減災、i-Construction(生産性向上)の3分野を重点収集対象とし、主要発注機関などに営業部・支店を通じて資料提供の協力を要請する。
 『けんせつのでんせつ』は、建設にまつわる各地の歴史や習俗をテーマに建設産業図書館事務局の江口知秀係長が06年7月から連載を開始したエッセーのうち、「鬼源兵衛の玉川上水開削工事」「姫路城の伝説」など25話を掲載している。
 発刊に当たり同社の三澤眞社長は「読者の皆さまが、いにしえの人びとが織りなした建設の歴史や民俗、習俗、信仰、そして国土を整え、受け継いでくれた先人たちへと思いを馳せ、現在そしてこれからの社会資本のあり方に対して関心をもっていただければ幸いです」とコメントしている。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら