【熊本地震対応】GNSS測量機を20台無償貸与 ライカジオシステムズ | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【熊本地震対応】GNSS測量機を20台無償貸与 ライカジオシステムズ

引き渡し式での機器説明


 測量機器メーカーのライカジオシステムズ(東京都港区、日比孝典社長)は、熊本県公共嘱託登記土地家屋調査士協会(熊本公嘱協会)に対して、熊本地震で再観測が必要になった基準点測量向けに、20台のGNSS(衛星測位システム)機材を無償貸与した。機材の総額は約4000万円。
 昨年発生した熊本地震によって、熊本県内では土地の形や建物が大きく変化し、熊本公嘱協会が熊本地方法務局に保管されている地図情報の更新事業を受託した。協会は今後3カ月程度かけて有資格者で測量を行う。
 一方、基準点などの測量は、トータルステーションなどで行うことが多いが、約2500点におよぶ多数の基準点観測には大きな手間がかかる。GNSS機材を利用すると、その作業が円滑に行える。
 4日には、熊本市国際交流会館で、ライカジオシステムズの日比社長から、田中秀和熊本公嘱協会理事長らに引き渡し式が行われた。
 日比社長は「熊本県の震災復興に対して、われわれ測量機器メーカーが手伝えることを探していた。熊本の代理店から今回の相談を受けて即決した。1日も早い復興につながれば幸いだ」と話している。

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