半導体メーカーのロームは12日、宮崎県内に新工場を開設すると発表した。出光興産が出資する子会社「ソーラーフロンティア」から土地と建物を取得し、電気自動車(EV)や産業機械などに不可欠となる炭化ケイ素(SiC)パワー半導体を製造する。用地取得費を含む投資額は非公表。2024年末の稼働開始を目指す。
ソーラーフロンティアが所有する土地と建物を10月に取得することで基本合意した。ロームの拠点としては、福岡県筑後市や宮崎市に次ぐ3拠点目となる。
取得を予定しているのは、国富町田尻1815の旧国富工場。敷地面積約40万㎡。建物は、約11万5000㎡の生産棟や物流倉庫、事務所など総延べ床面積約23万㎡となっている。既存建物を活用することで早期の生産体制を構築する。