【小型回収装置でCO2固定化実証 24年度に作業船搭載】東洋建設ら | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【小型回収装置でCO2固定化実証 24年度に作業船搭載】東洋建設ら

 東洋建設とエア・ウォーターは、現場や作業船から排出されるCO2の回収・利活用を想定した実証実験を実施した。ディーゼル発電機から排出されたCO2を回収して高純度の液化炭酸ガスとドライアイスを製造し、そのドライアイスをセメントスラリーに混入することでCO2の固定化に成功した。東洋建設は2024年度をめどに小型回収装置の作業船への搭載を検討しており、将来的には保有する作業船から発生するCO2を回収し、作業船上でセメントや地中へのCO2固定量を最大化する技術の開発に取り組む計画だ。

作業船への実装イメージ


 実証は、エア・ウォーターが開発した小型CO収装置「ReCO2 STATION」を活用し、北海道に所在する同社グループ会社の工場施設内で7月に実施した。ディーゼル発電機から排出される低濃度のCO2の回収(海上工事での運用を想定した連続運転条件下でのCO2回収量と電力消費量の検証)や回収したCO2から製造した液化炭酸ガス・ドライアイスの品質確認(セメントスラリーへの固定量の計測)などを行った。



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