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5月19日 日曜日

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【日立製作所、蓄電システム一括受注】

◆再エネの安定供給支援

 日立製作所は7日、四国電力とCHC Japan(東京都千代田区)が今年6月に共同で設立した事業会社「松山みかんエナジー合同会社」から、系統用蓄電システム一式を受注したと発表した。

 同合同会社が松山市に建設し、2025年度に商業運転開始予定の「松山蓄電所」向けに、日立は日立エナジー、日立パワーソリューションズとともに、バッテリー蓄電システム「e-mesh PowerStore」を活用した系統用蓄電システム一式を提供する。これで再生可能エネルギーの主力電源化への動きと電力の安定供給を支援し、脱炭素社会の実現に貢献する。

 カーボンニュートラルの実現に向けて導入・活用が進む再エネは、電力需給バランスや天候の変化などの影響を受けやすく調整力の確保が課題だ。このため松山蓄電所(出力12メガワット)では、電力需給バランスに合わせて充電・放電を行ない、調整力を供出する系統用蓄電システムを活用して、四国初の大型蓄電池事業を実施する。

 ここに日立らが一式で提供するシステムの中核をなすのが、グローバルで豊富な導入実績がある日立エナジーのバッテリー蓄電システム「e-mesh PowerStore」だ。

 この蓄電システムは、高品質な電力を提供するための管理システムに加え、電力需給バランスの急激な変化にも対応できるのが特長だ。電力需給バランスに合わせた効率的な蓄電・放電や、再エネの出力変動に応じた調整力の速やかな供出を実現する。日立は同システムを通じて、今回の蓄電池事業を支援する。

 

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