【図書館整備基本設計、隈研吾で進む】福岡県築上町 | 建設通信新聞Digital

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【図書館整備基本設計、隈研吾で進む】福岡県築上町

外観イメージ

 福岡県築上町は、築上町図書館整備事業の基本設計をまとめた。新図書館は、従来の図書館機能だけでなく、カフェや展示スペース、芝生広場などを併設することでより多くの人が利用できる図書館を目指す。隈研吾建築都市設計事務所が設計を担当しており、引き続き同者で12月までに実施設計をまとめる。建設工事は2024年2月から12月までを予定している。

 同町文化会館(椎田)内の現図書館が抱える面積不足などの問題解決を目的に、同町築城支所(築城)を図書館として大規模改修する。施設規模はRC・S造3階建て延べ2848㎡。1階がエントランスや子育て世代向け書架エリア、2階が一般開架書架、学習・読書エリア、集会・視聴覚室、ボランティア活動交流室など、3階が閉架書架や多目的スペースとする。

 外装は、コスト低減への配慮からエントランスと大庇(ひさし)下空間の主要アクセス軸線に改修範囲を限定し、樹木の形をイメージした木ルーバーとする。木ルーバーは、高耐久処理を施した地元産材の「京築ひのき」と人工木を組み合わせることで、築上町らしさの表現と維持管理の両立を図る。

 内装は、落ち着いた緩やかなデザインとし、来館者の目や手に触れるエリアに限定して無垢材や意匠性の高い素材を採用する。環境負荷の低減を図るため、高効率機器や最適な空調システム、全熱交換器の採用などにより、施設全体の省エネルギー化を図る。順調に進めば、23年度12月議会での工事費の予算計上を予定している。

 

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