【早大の西早稲田キャンパス】52・53・54号館建替に着手/設計は日建、施工を清水 | 建設通信新聞Digital

5月1日 水曜日

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【早大の西早稲田キャンパス】52・53・54号館建替に着手/設計は日建、施工を清水

キャンパス中庭の完成予想


 早稲田大学は、東京都新宿区の西早稲田キャンパスで計画している52・53・54号館建替工事に着手する。18日に起工式を開く。2028年11月下旬の竣工を目指す。設計・監理は日建設計、施工は清水建設、電気設備工事は九電工、空調設備工事は新菱冷熱工業、衛生設備工事は城口研究所が担当する。
 
 

既存52号館をまたぐように新52号館を増築


 建て替え事業は、32年に大学創立150年、33年に理工学部創設125年を迎えることを見据えたキャンパス整備事業の第1期となる。1963年に竣工した既存の52号館(地下1階地上3階建て延べ3892㎡)は、当時の安東勝男教授が設計し、日本建築学会賞を受賞した。これを遺産として継承するため、保存した上で、既存の52号館をまたぐ形で新2号館を整備する。コアを既存建物の両側に新設し、コアを結ぶ最上部のハンガートラスから各階床を吊り下げる架構形式を採用する。建設時も仮設教室を設けず、52号館を使用しながら進める。

 3施設合わせた規模は、S・RC・SRC造地下2階地上9階建て延べ2万7058㎡となり、既存の3施設(総延べ9000㎡)の3倍に増床する。地域の緑と連続性のある景観を形成しつつ、学生や研究者、地域住民の集いの場としての空間も確保するランドスケープデザインを採用する。

 キャンパス整備の第2期では59号館の建て替えを計画しており、2032年の竣工を目指す。建設地は新宿区大久保3-4-1。

 

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