【東京・文京区の後楽二丁目南地区】延べ30万㎡、26年度着工/きょうからアセス計画書縦覧 | 建設通信新聞Digital

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【東京・文京区の後楽二丁目南地区】延べ30万㎡、26年度着工/きょうからアセス計画書縦覧

配置計画(環境影響評価調査計画書案より)

 東京都文京区で計画が進む「(仮称)後楽二丁目南地区第一種市街地再開発事業」で、環境影響評価に向けた事業計画案がまとまった。西側に高層ゾーン、東側に低層ゾーンを配置する。規模はRC・S・SRC造地下3階地上35階建て総延べ約30万㎡。用途は住宅、事務所、店舗など。2024年度以降に環境影響評価手続き、都市計画決定を進め、26年度の着工、30年度の竣工、31年度の供用開始を目指している。 事業区域は後楽2丁目の約2万7200㎡。飯田橋駅北側に位置する。再開発施設の最高高さは170m。戸数は約250戸。事業区域のうち、約2万0050㎡を敷地面積とし、約1万3200㎡を建築面積に充てる。

地区の配置(まちづくり整備指針より)


 同事業では、22年7月に後楽二丁目南地区市街地再開発準備組合の結成を東京都に届出済み。事業協力者として住友不動産と五洋建設が参画している。都市計画コンサルタントは日建設計。

 環境影響評価調査計画書は、22日から東京都環境局、文京区資源環境部環境政策課などで縦覧が開始される。24年5月ごろに環境影響評価書案を作成する予定だ。

 西地区、東地区を挟んで北側に位置する「北・北西地区」(約4.3ha)でも「後楽二丁目北・北西地区しゃれ街等検討会」を設置し、街並み再生方針や地区計画の策定に向けて検討を進めている。区が21年8月に改定した後楽2丁目の約9.8haを対象とする「後楽二丁目地区まちづくり整備指針」によると、北・北西地区の中心部を計画建て替えゾーンとして、再開発事業を検討するとしている。東地区(約1.3ha)は00年、西地区(0.9ha)は10年にそれぞれ再開発施設が竣工した。

後楽二丁目南地区の南の飯田橋交差点


 飯田橋駅周辺では、4月に東京都が「飯田橋駅周辺基盤整備方針」を策定し、5月には都市再生機構を事務局として都、千代田区、新宿区、文京区、鉄道事業者からなる「飯田橋駅周辺基盤整備推進会議」を設置した。複数の都市開発事業者などと連携した駅前広場や歩行者デッキなどの都市基盤整備の具現化に向け、事業スキームやスケジュールなどを検討し、基盤整備計画を策定する方針だ。

 

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